元気が出るひとを応援したい数年前にはIT景気もあったが、つかぬまのバブルに終わった。ただし、 ITを核とした技術や考え方が今後の社会に与える影響は、バブルという 尺度で切り捨てることはできないことだと思う。インターネットを代表 とする通信技術が、全世界で同時に情報を共有することが可能になった。 いつの時代も情報の質が問われている。家族や近所の情報、職場の情 報、業界の情報、マスコミの情報、政府の情報がおもな情報源であった。 しかも、ほとんどは聞くだけの一方情報である。自分に心地良い情報は 無差別、無節操に受け入れてしまう。反対のことには耳や眼をふさいで 冷静な判断をわすれてしまうものである。景気は悪いが日本は世界の経 済先進国である。わが社は日本の基幹産業である。政府官公庁や銀行が バックにある。技術では、他国には負けない。退職金や年金もなんとか 貰えそうだ。 ところが、自分をとりまく環境が根本から変わっていることに少しず つ気が付くようになった。日本の現実は縮小デフレ経済に入っているこ とを知ったからだ。世界の国家経済の歴史はデフレがあたりまえで、イ ンフレは奇跡の時代なのである。 このことを知ろうとしないひとも多い。日本は敗戦後60年近くも成長 経済、インフレ経済しか経験していないのでやむを得ないのだ。そろそ ろ、自由闊達な社会システムに脱皮しないと日本は逼塞してしまうだろ う。いったん衰退した国が復活するのはまれであることは、歴史が証明 している。 それでも元気なフロンティアはいる。プロ野球の野茂投手もそのひと りである。日本での年俸が十分の一になるリスクでメジャーに挑戦し、 努力のうえ成功した。その後、佐々木、イチローが続き大活躍している。 現在日本のトッププレイヤーである松井選手もメジャーに挑戦すること になった。これで、来年のBSの視聴率もあがり関連業界もすこしは潤う ことだろう。 サッカーでも同様である。Jリーグとしてプロ化して三浦カズ選手が 世界のヒノキ舞台に挑戦した。結果として、ケガなど不運が重なり期待 した成果を出せなかった。しかし今日、欧州などの有力チームで日本人 選手が活躍するフロンティアとなった。そのことがサッカー人気の支え になっていると川淵キャプテンは語っている。リスクに挑戦するフロン ティアやベンチャーはどのような分野にもいる。 文芸の世界でも元気が出る挑戦者を応援したい。 ●前のページへ |