ある男の昼めし
今回は、出版社を退社したあと、就職もせずにひとりで細々と仕事を続
けている、ある男のこの1週間の昼めし事情を紹介してみたい。ある男と
は、もちろんわたくし”はぐれ記者”のことである。最初に断っておくが、
以下の食事メニューから学ぶことは、ひとつもない。
2日(土) 朝8時から11時まで原稿執筆。午後からのレースに間に 合うように府中の競馬場へ。府中本町駅に降りてから、昼めしはラーメン にするか、肉そばにするか迷ったが、声を出して一生懸命に働いているオ バさんに会いたくて、ついついそばコーナーに。つゆがうまい。競馬の収 支決算は黒字。 3日(日) 「仕事は夕方から」とスケジュールを勝手につくり、立川の 場外馬券場へ。午前のレースは全敗。いつもの店で味噌ラーメン。夫婦で やっている店で、オヤジは頑固そうだが実は気はやさしい。馴染みにして いる牛丼屋にはこのところちょっとご無沙汰。あんな問題が起きると、やっ ぱり敬遠してしまう。でも、好きな白菜のおしんこが食べられないのは残 念だ。競馬は完敗。予定していた夕方からの仕事は先送り。 4日(月) 土・日の”遊び仕事”の疲れを癒すため、月曜はいつもオフ。 午前中は本屋でウロウロ。自宅に帰ってから台所に立ち、豚肉、キャベツ、 豆腐のとん汁と玉子焼きの昼めしをつくる。学生のころ、日払いのアルバ イトを終えたあと、必ず立ち寄った横浜・伊勢佐木町の「五十番」のとん 汁が忘れられない。 5日(火) S社分の新聞原稿の締め切り迫る。スーパーで、太巻き、かん ぴょう巻き、いなりのパック詰めをひとつ買う。大学生の息子が珍しく家 にいたので、太巻きをふたつ差し入れる。父「あげるよ」、息子「おお」。 6日(水) S社分の新聞原稿とレイアウトを印刷所に渡す。そのあと、 取引先のK社に立ち寄り、編集長と雑談。来週火曜に「いつものところで 飲もう」という話に。西武新宿駅で「シュウマイ弁当」を買って、特急の 車内で昼めし。地元駅で下車したあとに、駅前のレストランでナポリタン。 金はなくても食欲はあるゾ。 7日(木) 午前中はセッセと原稿書き。昼から特急で都内へ。新宿、有 楽町、秋葉原、渋谷を回り写真取材。渋谷の中華店で、ラーメン、餃子、 瓶ビール。 8日(金) 印刷所で校正の仕事。あまり、食欲はなかったが、とりあえ ず中華店でチャーハン。出張校正のときは、サンドイッチと缶コーヒーと いうパターンが多いので、この日はまともな(?)昼めしとなった。 こうしてまとめてみると、めん類ばかりの偏った昼めしのような気がす る。だから、最初に言ったでしょう、何の役にも立たないって。 |