わが命の値段も大暴落
米国の株バブルがついにはじけて急落した。そして日本株の暴落も時間
の問題だそうだ。それとはまったく関係ないけど、私の命の値段も大暴落
した。生命保険の話だ。
この10年間、毎月1万4000円の掛け金で、死亡保障額3000万 円の保険に加入していた。三井生命の10年更新型の保険で、今年の8月 が更新日だ。 以前、セールスレディー(おばさま)から「更新することになりますが、 見直して保険を転換しませんか」という誘いの電話をもらっていた。でも 転換した場合、その保険は支払期限が長くなり金額も高くなるので、つれ あいは転換ではなく更新するとすでに決めていたようだ。 先日、セールスレディーが持ってきた「特約更新変更プラン」によると、 死亡保障額は同じなのに、毎月の掛け金は約4万円。なんと3倍も増えて いるのである。そんなお金がどこにあるんだ!とは言わなかったけど、セー ルスレディーには「解約も含めて考えてみます」と答えておいた。 これまでの掛け金は保障額を考えれば、たしかに安かった。それには理 由がある。初めて保険に入ったのは20代のころで、保険会社は明治生命 だった。明治生命から三井生命に乗り換えたのが10年前で、そのときに 明治生命の解約金約100万円を三井生命にそのまま預けたために、掛け 金を安くできたといういきさつがある。それにしても更新することで掛け 金が3倍になるとはあんまりじゃありませんか。 つれあいと相談した結果、「解約」という結論に達した。それを電話で セールスレディーに伝えると「所長を連れてお伺いしますので」とあわて た様子。すでに解約した後の保険作戦として、県民共済やテレビCMでお なじみのアリコジャパンの保険類の資料請求をしていた。 解約を決めていたものの、こちらの条件を受け入れたならば現行の保険 を更新するつもりだった。それは保障額を少なめにし、掛け金は現状のま まで、という条件である。 翌日、所長とセールスレディー(重ねて言うがおばさま)がやってきた。 所長は「解約の書類をお持ちしました。その前に掛け金が大きすぎるとい うことでしたので、私どものほうで3つのプランをお持ちしました。ご検 討いただけませんか」と丁重な言葉づかいで口説きにかかった。 そのプランは、死亡保障額を2000万円、1000万円、500万円 の3つのタイプに分けて、掛け金を算出したものだった。「なんだ保障額 を少なくして更新すれば、掛け金は安くできるのか」と保険にまったくう とい私はそのときに知ったのである。こちらから出すはずだった条件を所 長から言い出したので、気合い抜けした感じである。 結局、掛け金は現状のまま、保障額500万円の更新プランで契約する ことになった。それにしても、3000万円だったわが命の値段が、1日 にして6分の1の500万円に暴落してしまったのである。まあ、値段が つくだけでもいいか。 |