風羅坊便り  上山明彦

2008年度の活動方針にご期待を

 出版人コムの決算は11月末締めです。2007年12月から2008年度に突入しました。法人化してから7年が過ぎましたが、これまで「インターネットもの書き塾」での書き手の育成を中心に活動を行い、すでに500名を超える書き手を育てることができました。
 本サイトの充実にも力を入れてきました。新しい書き手のための様々な情報提供、子供たちのための書き方指導、芸術家へのビデオ取材と配信、オーストラリアへのサーバーの移転と英語サイトの創設による世界への展開、など読者・視聴者に信頼されるサイトづくりをめざしてきました。現時点で、ある程度それが達成できたのではないかと考えております。
 新年度はこれまでの実績を踏まえ、一段上をめざすための新企画に取り組む決意を持っています。
 以下、順を追ってその内容を説明していきます。
1. オリジナル企画で本格的商業出版に着手
 弊社独自の企画で電子書籍を製作し、発行・発売いたします。プロの作家に依頼する作品、翻訳物、ノンフィクション・教養書、などジャンルを問わず優れた作品の製作に取り組んでいきます。これまでは人員の問題から二次・三次的な取り組みでしたが、新年度からは最優先で取り組んでいく決意で臨みます。
 まずは電子書籍の発行で一般社会への普及をめざします。価値ある本はロングセラーになります。それをめざします。
 2008年はその本格的スタートの年にする強い決意を持っています。
 それが幅広く受け入れられた段階(2〜3年後)では、印刷物での書籍として発行・発売に踏み切りたいと考えています。これは完全に商業出版とします。

2. 新しい書き手の作品を拡充

 上記の1と関連しますが、新しい書き手(新人)の作品を、弊社の完全な主導の下で進めていきます。電子出版から一般書籍へのプロセスに乗せます。
 弊社はこれまで「インターネットもの書き塾」を柱に、新しい書き手の育成を手がけてまいりました。新年度からはこうして育ってきた書き手から作品を募り、弊社の手で電子書籍化し、発行・発売いたします。他社と提携し電子書籍専門サイトでの販売も行いたいと思います。
 製作から販売まで一貫して、出版人コムが責任を持って管理し、新人を世に送り出していきたいと考えています。
 まずは「インターネットもの書き塾」塾生・OB(受講経験者全員)から一年を通して常時作品を募集します。
 塾生の皆さん、ぜひ原稿を書いてください。作品が完成したら、いつでもいいですから私まで送ってください(指導で使っている審査のアドレス宛)。

3. 広く一般から「読者文芸大賞」応募作品を募集

 これまで弊社主催の「読者文芸大賞」は、インターネットもの書き塾塾生に限定してきましたが、この枠を取り外します。
 読者と審査員から大賞に選ばれた作品は、上記1にある電子出版から一般書籍へのプロセスに乗せます。

4. 「インターネットもの書き塾」に新講座「時代小説コース」開講
 これまで長い間予告していながら、教材作成に時間がかかり開講が遅れ申し訳ありません。言い訳になりますが、時代小説というのは違う時代の話になりますから、教材作成自体が非常にたいへんな作業になります。時代小説を読むのは簡単、書くのは困難で、ましてや書く人を育てるための教材を創るのは至難の業であることをご理解いただければと思います。
 教材は何をどう書けばよいか、どうコンテンツ化していけばよいかはすでにわかっています。あとは「作業時間」の問題です。早急に完成させたいと考えています。

★モニター募集!
 新年度から「インターネットもの書き塾」の「インキュベーションコース」、「童話コース」のモニターを各1名募集します。
 応募資格は小学生から大学生まで。在籍していれば年齢は不問です。
 モニターに採用された方は、無料でそのコースを受講し指導を受けることができます。
 ただし、受講者の原稿、質問の内容、講師の指導内容をホームページで公開することに同意していただくことが必須条件となります。本名は住所等の個人情報は公開しませんのでご安心ください。
 希望者は、juku@shuppanjin.com までお問い合せください。

5. 「一筆のこだわり、一文字への願い」コーナー拡充
 すでに「書く道具へのこだわり」というテーマで一部スタートしています。ウォーターマン万年筆の歴史の紹介、コレクションを販売しています。いろいろな道具を紹介していきたいと思います。
 作家の多くが、一筆のこだわり、一文字への願いを持ち、書く道具を大切に扱っています。いい道具を持つと書くのが楽しくなります。筆が快適に運びます。
 一方で、芸術作品に近いような書く道具を作り上げる職人がいます。彼らのすばらしい技術が、世間に正当に評価されているとは思えません。そのため後継者難が続いています。書く道具の良さが正当に評価され、製品が売れ、後継者が増えることが、技術の継承につながります。
 このコーナーの理想は、その両面から記事を充実させていくことです。

6. サイトの拡充
 これまで書いてきたテーマは引き続き充実させていきます。
 特に、「芸術家インタビュー」は、私自身がもっとも勉強になり、かつ楽しませていただいております。「ああ、こういう人にお話を聴きたかったんだ。ようやくお会いできました」。毎回そういう気持ちでインタビューできたことを喜んでいます。
 他にも書きたいテーマは山ほどあります。本当に書くための時間だけが問題なのです。食べるために稼がなければならないという問題がなければ、一日中原稿を書いていてもネタが尽きることはありません。時間を有効活用して、サイトを拡充していきます。

 以上です。
 皆さん、家族や愛する人とクリスマスを楽しんでください。一人の方はぜひ原稿を書いてください。来年が良い年になりますように。

(2007.12.24)

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