気楽で自由なグループホーム 久和山武輝
ひとりで生活するのがいちばん気楽でいいと考えているひとは多い。
そう考えているひとの多くは、現実には家族と一緒に生活していること
だろう。若いころ親から独立して、ひとり住まいをしたときの開放感は
忘れられない。親に特別の不満があったわけではない。家族から疎外さ
れていたわけでもない。それでも、やっとひとりで自由になれることが
うれしいのである。
ひとりで楽しいときは長続きしないものである。なにか物足りなく寂
しくなり、人生の伴侶がほしくなる。そこで結婚して、家族をもつこと
になる。家族もいいものだと実感するようになる。そうこうしているう
ちにこどもたちも成長し、やがて独立していくことになる。その後、あ
とさきは別として伴侶ともわかれ、ひとりになることになる。わたした
ちは、そうした繰り返しのなかのどこかの時点に現在いることを理解し
ている。
高齢のかたや障害のあるかたが一緒に生活するグループホームが注目
されている。5人から10人で共同生活をする方式である。寝室は個室とす
るが、食事の準備や掃除その他の家事などをみんなで協力しておこなう
のである。それぞれのかたが、自分ができることを他のひとの役にたて
られるのである。おたがいに助け合い、役にたつことが生きがいをうむ
ようである。北欧などでは、こうしたスタイルのホームが多いと聞く。
入所施設に対する共通の不満は自由のない息苦しさだという。気楽さと
自由は年齢や障害には関係なく、やはりうれしいものなのである。
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