らく  ぶん きょう  しつ   
小中学生のための文教室       上山 明彦著

素直な心で書く

 正月にこの原稿を書いています。皆さんが未来に希望を持ち、才能を伸ばしていってくれるように願いを込めて、今年最初の原稿にしたいと考えています。
 本当は皆さんにすてきな言葉をかけてあげられればいいのですが、なかなか思いつきません。
 代わりに、私の大好きな宮崎駿の詩を贈ります。勝手に引用するのですが、「世界の宮崎駿」ですから、きっと許してくれるでしょう。


あの地平線 輝くのは
どこかに君を かくしているから
たくさんの灯が なつかしいのは
あのどれかひとつに 君がいるから

(中略)

地球は回る 君を乗せて
いつかきっと出会う 僕らを乗せて

(「天空の城ラピュタ」挿入歌「君をのせて」 、宮崎駿作詞、久石譲作曲より)


 宮崎駿は詩人ですね。光景が目に浮かんできます。
 皆さん一人ひとりがすばらしい、という詩です。未来への希望も込められています。
 簡潔かつ素朴な言葉でそのことを表現しています。
 いい文章というのは、素直な心で書くことが大切です。そうすれば自然と言葉がわき出てきます。
 「いい文章を書いてやろう」とか「先生にほめられる文章を書こう」というような野心を持つと、脳みそが緊張してしまって書けなくなってしまいます。

 文を書いたり読んだりすることは楽しいことです。皆さんがそのことを感じ、才能を開花させてほしいと思います。
 それでは2005年が皆さんにとっていい年になりますように。

(2005.1.4)

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