読者相談コーナー

自分は将来雑誌の編集者を目指す若武者です。(本気です)。原稿の回収 に行き、「先生早くしないと締め切りがぁ。」などと言ってみたいと思っ ている次第なのですが、友達からは「甘い」の一声。自分は今年高校3年 生。進路は昔から編集者になる!の一本だったのですが、この頃少し自信 が無くなってきました。編集者になるのに一番必要な事とはなんなのでしょ うか。答えがわからなくなって、考えるだけで泣きたくなってきます。 (高校3年生、Iさん)。

<回答者:久和山武輝>
 雑誌の編集者を希望されているようで、仲間として歓迎いたします。
 雑誌編集者に必要なことについて、お話しいたします。貴兄は、どのよ うな雑誌のどのような雑誌編集者になりたいのですか。編集者にとって、 いちばん大切なのは、こころざしです。こころざしもなく、編集という仕 事だけにあこがれるだけでは、どんな仕事についても、完全燃焼はできま せん。テレビドラマなどで、編集者が作家のお宅で原稿をくださいなどと いうシーンもありますが、まったくのドラマです。編集者の仕事の一面を とらえてはいますが、ほんの一面です。
 雑誌編集者の仕事は、愛読者が読みたい記事を提供することです。読者 は、記事の内容や情報にお金を払うからです。毎号毎号どのような記事を 掲載するのかを考えることが、出発になり原点でもあります。編集者とし て新人のころは、先輩が作家に依頼した原稿を取りに行く仕事もあるでしょ う。原稿をもらえなければ、会社に帰ってくるなとも言われることがある でしょう。
 実際の原稿のやり取りは、FAX、メール、宅急便などを利用しています。 作家は、いつも書斎で原稿を取りにくるのを待っているわけではありませ ん。作家のなかには、原稿は取りにくるものだと考えているひともいます が、少数派です。
 どのような記事を提供したいのか、よくお考えください。思いあたると ころやこころざしが無いのであれば、編集者を希望されても面白い仕事で はありません。編集者は、御用聞きではありません。(読者からの相談を受け付けています。 誌上でお答えしますが、必ず回答するものではありません。)


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