読者相談コーナー

 書き溜めた原稿があり、まわりの知人に読んでいただいたところ好評で した。できれば有名出版社から発行したいと考え原稿を送付しました。
 ところが、出版社からは返事もありません。出版社には知り合いがいな いと出版できないのでしょうか。原稿を売り込む際には、どのようにすれ ばよいのでしょうか。(地方在住で著書発行を希望するAさんより)

<回答者:久和山武輝>
  お手持ちの原稿について単行本の出版を希望されているようですね。出 版社に売り込んでもよい返事がもらえないとのこと。
 新規の企画については、編集担当者も出版社も相当な経済的リスクを覚 悟いたします。したがって、テーマや著者案を選定して社内の企画会議な どで審議承認されたうえで、依頼するという手順を踏むのが通例です。
 持ち込み企画については、会社も編集者も慎重になるのが実情です。
 しかし、テーマと内容によっては実現の可能性は多分にあります。どの 会社にも売れる企画については敏感な編集者がいます。
 また、一般に有名出版社で発行したから売れるとは限りません。テーマ に合った出版社に売り込むことがたいせつです。
 出版社のリストは出版年鑑(出版ニュース社)などでお調べください。 図書館には出版社の資料がたくさんあります。

   売り込みの際には最低限次のことを書き添えて提案しましょう。
1.書名:自分で考えること、但し決定ではなく仮タイトル
2.作品の意図や書いた目的:300字〜1000字程度に要約
3.全体の構成レイアウト:章目次やタイトルなど
4.原稿の分量:何字何行でトータルの文字概数
5.章節毎のタイトル名と分量:サンプル原稿添付
6.原稿の仕様:手書き、テキスト、ワード、PDF、T-TIMEなど
7.本人の簡単な経歴など

 以上、判断の材料となるものは売り込む側から提示したいものです。
 原稿だけを突然送っても、編集者はすべてに目をとおす時間がありませ ん。提案する際には、意気込みと思いを簡潔に伝えることがたいせつです。
 なお、原稿を売り込む場合は、同時に多くの出版社に送付するのは避け たいものです。1社の1編集者に、手順を踏んで誠意ある提案をしましょう。
 (読者からの相談を受け付けていますが、必ず回答するものではありません。)




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